有村架純:「私は普通の人」 「ひよっこ」続編とみね子が改めて教えてくれたこと

女優の有村架純さん主演で2017年に放送されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ひよっこ」の続編「ひよっこ2」が25日から4夜連続で放送される。有村さん扮(ふん)するヒロインのみね子を中心に、愛らしいキャラクターたちが繰り広げる日常と、心の機微を丁寧に描いた「ひよっこ」の続編を心待ちにしていたファンも多いことだろう。前作について、「私は『ひよっこ』にすがっているつもりは全く無くて、本当にいい意味でちゃんと過去になっています」としながらも、続編では「『あ~、なんかこれがひよっこだな』っていう世界のままで、見てくださる方も『あ、これこれ』っていう気持ちになるんじゃないかな」とうれしそうに笑う有村さんに話を聞いた。
【写真特集】幸せいっぱい! みね子とヒデの2ショット! 見ているだけでなんだか“ほっこり”… やっぱり「ひよっこ」はいい!!
◇撮影は「中学聖日記」と前後 「完全にみね子になっちゃいけないと思った」
「ひよっこ」は、「ちゅらさん」などの脚本家・岡田惠和さんのオリジナル作で、奥茨城の農家に生まれて、のんびりした少女に育った谷田部みね子(有村さん)が主人公。出稼ぎで東京へ行っていた父が行方不明になったのを機に、集団就職で上京。高度経済成長期を背景に、さまざまな事情を抱えた人たちとの出会い、関わりで、みね子が殻を破って成長していく姿が描かれてきた。
続編「ひよっこ2」は1話30分の全4回で構成。みね子と前田秀俊(ヒデ、磯村勇斗さん)の結婚から2年後の1970(昭和45)年の秋が舞台。みね子の実家・谷田部家をはじめとする奥茨城の人々や赤坂の洋食屋「すずふり亭」の面々に加え、「乙女寮」の乙女たち、島谷(竹内涼真さん)や早苗(シシド・カフカさん)、「あかね荘」の元住人といったちょっぴり懐かしい顔ぶれが続々登場する「幸せな、近況報告」となる。
撮影は昨年9月と12月、TBS系で同10月期に放送された有村さん主演の連続ドラマ「中学聖日記」と前後する形で進められたため、「自分の中で完全にみね子になっちゃいけないと思った」というが、「でも9月に撮影で茨城へ行った時に、あの場に立つと懐かしいなって思ったし、谷田部家のみんなも居て、この空間だなって思いましたね。やっぱり土地の力ってあって、先にロケに行けたのは良かったです」とほほ笑む。
一方で有村さんは「『中学聖日記』が終わって、12月に入ってからスタジオ撮影が始まりますってなった時は演出の黒崎博さんから『声が違う』って怒られました。『早く戻ってきて』って」と苦笑い。「『中学聖日記』をそれまで4カ月やっていたので、役柄も全然違いますし、なかなかすぐには戻れないものなんだなって。面白かったのがリハーサルで、みんな(他の共演者)もちょっと違うんですよ。『誰ですか?』って感じで。時の流れもあるし、その間、皆さんいろいろな現場を経験してきたんだなってことが感じられて、面白かったです」と振り返る。
◇改めて感じた「ひよっこ」らしさ 「普通でいることって、ある意味すごいこと」
有村さんが続編で改めて感じた「ひよっこ」らしさとは、どんなものだったのだろうか? 「『ひよっこ』って本当に日常を、日常の中の本当にピンポイントの部分を描いているというか。せりふに起こさなくてもいいんじゃないかっていうような会話もきちんとせりふに起こされていて、それはすごく『ひよっこ』らしいというか。本当に山も無いし谷も無い。これがひよっこの世界だなって」としみじみ。
そんな世界観を持つ「ひよっこ」を見事にドラマとして成立させているのが脚本の岡田さんだ。有村さんも「それをドラマにできるってすごく難しいと思うんですよ、逆に」と認めていて、「だから岡田さんはすごいなって思うし、それが『ひよっこ』だなって」と実感する。
日常を描いた「ひよっこ」で中心となる普通の女の子のみね子は、岡田さんが有村さんに当て書きしたキャラクターとしても知られるが……。
有村さんは「岡田さんから見た私はこうなんだって思ったりもするんですけど」としつつ、「でも本当に的を射ているというか。『乙女寮』のみんなと同窓会をしている時にみね子が『自分は面白くもないし、変わってもいない。普通の人だ』っていうあのくだりは、まさに自分のことを言っているような感じがして。自分はまさにそういう人間だし、でも普通でいることって当たり前にできないというか。ある意味すごいことなのかもしれないなって思ったのが、台本を読んで感じたこと。普通でいられるって大切だなって思いました」と語っていた。


↑